「タロットカードに興味があるけれど、何から始めればいいか分からない…」
そんな風に感じていませんか？
タロットカードは、あなたの心の内側や未来の可能性を探る、とても素敵なツールです。
本記事では、タロットカードの読み方について、初心者の方でも安心して始められるように、基本的な知識から具体的なリーディング方法まで、私の実体験を交えながら丁寧にご紹介します。
あなたがタロットカードの魅力に触れるお手伝いができればいいな、と思っておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
タロットカードの基本知識と始め方（私の体験談も）
タロットカードは、占いに使う道具です。
ですが、単純にそう言い切れないほど奥が深いものだと私は思っています。
78枚のカードから構成され、それぞれが深い象徴的な意味を持っていて、私たちの潜在意識や、目の前にある状況の奥にある真実を映し出す鏡のような存在… というのでしょうか。
大アルカナ22枚は人生における大きな転機や普遍的なテーマを、小アルカナ56枚は日常の出来事や感情の動きを象徴しています。
これらのカードを通じて、私たちは自分自身と深く向き合い、未来をより良い方向へ導くヒントを得られます。
私が初めてタロットカードを手にしたのは、もうずっと前のことです。
ティーン向けのコミック雑誌の付録。大アルカナ22枚だけのカードでした。
何しろマンガの付録ですし、幼かったということもあったためでしょうね、
付いていた解説を読んでも、正直なところ、なにがなんやら… という感じでした。
けれども、確かにときめき、高揚感を覚えたのをよく覚えています。
自分の持ち物としてふさわしいというのでしょうか、何となくしっくりくる感じ。
ただ、その時はそれ以上深く学ぼうと思ったわけではなく、初めてのカードも手元に残ってはいません。
次にタロットカードと再会したのは、もうすっかり大人になってからのこと。
なぜかWEB広告に「タロット講座」が現れるようになり、昔のことを思い出したのです。
当時はピンとこなかったことも、大人になった今なら読むことができるのではないかー
そんな風に思いました。
年齢を重ねて、経験を積んでいなければ気づかないこと、読めないことは確かにありますから。
そこから、私のタロットリーディングが本格的に始まりました。
とはいえ、実際に解説書を読んでみても、断片的、もしくは抽象的な言葉が並んでいるばかり。
「本当にこれが人生のヒントになるの？ストーリーのように読めるようになる？」
どうも、ピンと来ませんでした。
ですが、当時習っていた四柱推命の先生のアドバイスもあって、毎日一枚ずつカードを引いて、そのカードが象徴する意味と、その日の出来事や感情を日記のように記録し始めました。
すると、ある日、「運命の輪」のカードを引いた直後、ずっと悩んでいた職場の人間関係が、まるで歯車が回るかのように劇的に好転する出来事が起こりました。
この時、「ああ、カードは単なる予言ではなく、自分の心の状態や、起こりうる可能性を映し出す鏡なのだ」と、その奥深さに気づき、タロットが語る物語の世界に魅了されてしまいました。
この感動が、私がタロットと向き合う原点です。
まずは、カードが持つ普遍的な意味に触れ、自分の心との対話を楽しむことから始めてみましょう。
タロットカードの種類と選び方：あなたに合うデッキを見つけるには？
タロットカードには多種多様なデッキ（カード一組。通常は72枚）が存在します。
けれども、初心者の方にはまず「ウェイト版（ライダー・ウェイト・スミス版）」をおすすめします。
このデッキは、カードの絵柄から直感的に意味を捉えやすいのが特徴です。
ほとんどすべての解説書、タロット占いのサイトでも、「まず手に入れるべきデッキ」とされているはず。
絵柄に好き嫌いはあると思いますが、まず基本を押さえるのは大事です。
また、メジャーであるがゆえに比較的お値段が安価なのもポイント。
一方、「マルセイユ版」は大アルカナと呼ばれる22枚だけが絵柄で、56枚の小アルカナはトランプのような記号と人物で構成されています。
ですから、たとえば「剣が3本」というカードを見て読み解くためには、ある程度の知識や経験、直感力が求められます。
白珠代理ちなみに、私が学んだマルセイユタロットの先生は、大アルカナ22枚だけを使って占っていました。
私自身もタロットの学習を進める中で、様々なデッキを試してきました。
最初に手にしたのはもちろんウェイト版にしましたが、次に惹かれたのは、美しいデザインに一目惚れした、アート系のタロットでした。
ところが、ウェイト版の知識をベースにリーディングしようとしたものの、絵柄の解釈が独特すぎて、意味が全く掴めない、という経験をしました。
「やっぱり定番が一番なのかも…」と、そのデッキは棚の奥にしまっています。
美しくて、見ているだけで満足なのですが、難しいものですね。
この経験から学んだのは、デザインの美しさだけでなく、そのデッキがどのような思想に基づいて作られているか、そして自分のリーディングに合っているかどうかが、本当に大切だということ。
最近では、より多様性に富んだデッキや、デジタルアート、AI作画を駆使した斬新なデザインのものも増えています。
目移りしてしまう気持ちはよくわかりますが、まずは基本をしっかりと学ぶためにも、スタンダードな「ウェイト版（ライダー・ウェイト・スミス版）」から始めるのが賢明です。
実践！タロットカードの読み方：スプレッドとリーディングのコツ（Q&Aと事例）
シャッフルしたタロットカードの並べ方を「スプレッド」と呼びます。
もしかすると「ケルト十字」というスプレッドの名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
初心者におすすめなのは、最もシンプルな「ワンオラクル」と「スリーカード」です。
使う枚数が少ないからといって、バカにはできません。
シンプルであるがゆえに、わかりやすくメッセージが伝わってくることも多いのです。
私も電話やチャットなどリアルタイムの実占ではスリーカードを多用します。
使うカードが10枚のケルト十字は、メール鑑定の際に利用するなどして使い分けていますよ。
ワンオラクル（一枚引き） 今日の運勢や、ある質問に対するシンプルな答えを知りたい時に使います。
- 質問を心の中で明確に描きながら、カードをシャッフルし、一枚引きます。
- 引いたカードの意味を解説書で確認し、それが今日の自分にどう響くかを考えます。
スリーカード（三枚引き） 過去・現在・未来、あるいは状況・対策・結果といった流れを知りたい時に使います。
- 質問を明確に念じながらカードをシャッフルし、左から順に三枚引いて並べます。
- 左のカードは「過去や状況の原因」、真ん中のカードは「現在や現状」、右のカードは「未来や結果」を示します。それぞれのカードの意味を繋ぎ合わせて、一つのストーリーとして読み解くのがコツです。
Q: カードの解釈が難しい、直感の掴み方が分からない…
A: 最初は解説書に頼っても大丈夫。
描かれている絵柄から自分が何を感じるか、自然と心に浮かんだ言葉を大切にしてください。
例えば、「太陽」のカードを見て「明るい、希望、喜び」と感じるかもしれませんし、「吊るされた男」を見て「停滞、犠牲、視点の転換」と感じるかもしれません。
完璧な解釈を目指すより、まずは直感を信じ、キーワードを広げていく練習を重ねることが重要です。
私の鑑定事例
以前、友人から「転職すべきか、今の会社に残るべきか」という相談を受け、スリーカードで展開した時のことです。
過去には「ソードの8（束縛、身動きが取れない）」、現在には「カップの2（人間関係、協力）」、未来には「節制（調和、バランス）」が出ました。
最初は「転職するべきではない」と読み取りそうになりましたが、よく見ると「ソードの8」は逆位置で、「束縛からの解放」を示唆していました。
そこで私は「今の職場の人間関係の良さは魅力だが、心の中では自由を求めている。新しい環境でバランスを取りながら、あなたの能力を発揮できるだろう」と伝えました。
結果的に友人は転職を選び、数ヶ月後には「あの時のリーディングが背中を押してくれた」と、新しい職場で生き生きと働いている姿を見せてくれました。
タロットは、未来を決定するものではなく、今ある選択肢に対して、内なる声を聴く手助けをしてくれるのだと再認識した経験です。
タロットリーディングの注意点
タロットカードを楽しむ上で、いくつか知っておきたい注意点があります。
一つは、カードの結果に過度に依存してしまわないこと。
タロットはあくまで道しるべであり、最終的な選択や行動は自分自身の意志で行うべきです。
また、カードの意味を深読みしすぎることで、かえって混乱を招いてしまうケースもあります。
実は私も、タロットリーディングを始めたばかりの頃は、カードが示す結果に一喜一憂しすぎて、それが逆にストレスになってしまった時期がありました。
特に、悪い意味のカードが出ると、「もうダメだ」とネガティブな気持ちに囚われてしまい、行動が止まってしまうことも。
ある時、大切な試験の前日に「塔」のカードが出てしまい、すっかり意気消沈してしまいました。結果として、試験は散々…という残念なエピソードがあります。
後から考えれば、「塔」は「古い価値観の崩壊と新しい始まり」を意味することもあり、悪いことばかりではないのですが、当時の私はその解釈にまで思い至らなかったのです。
もしあの時、「古い自分にサヨナラ。ようこそ、新しい日々！」と解釈できていたなら…
案外、試験に受かっていたのかも？ と思いますね。
気持ちの持ち方で、案外簡単に未来は変わるものですから。
この経験から学んだのは、タロットは未来を固定するものではなく、あくまで「現状への示唆」や「起こりうる可能性」を教えてくれるツールだということ。
ネガティブなカードが出たとしても、「では、どうすればより良い未来を築けるだろう？」と、前向きな行動変容のきっかけと捉えることが大切だと考えるようになりました。
また、「悩みを抱えている時に限ってカードを引いてしまい、結果的に不安が募ってしまった」ということもあるかもしれません。
いい時も、悪い時も、淡々とカードを引いてみましょう。
自分で「悪い状態」だと感じているときにだけカードに頼っても、それは自分の不安を強めるだけです。
タロットと健全な関係を築くためには、まず質問を具体的にすること。
そして結果に囚われすぎず、自分の直感や現実的な行動も大切にする心構えが何よりも重要です。
タロットは、あなたを支え、導くパートナー。
いい時も悪い時も、頼れる友として活用してくださいね。
FAQ
- Q: タロットカードの読み方を始めるのに必要な費用は？
- A: タロットカードの読み方を始めるのに必要な費用は、選ぶデッキや学習方法によって大きく異なります。
最も手軽なのは、初心者向けのカードデッキ（約2,000円〜5,000円程度）と解説書（約1,500円〜3,000円程度）を揃えること。
オンラインの無料講座も充実しており、コストを抑えて始めることも可能です。
無理なく続けられる範囲で、まずは小さく始めてみることをおすすめします。 - Q: タロットリーディングでの注意点は何ですか？
- A: タロットカードは自己理解に非常に役立つツールですが、注意点もあります。
一つは、結果に過度に依存してしまう危険があること。
タロットはあくまで道しるべであり、最終的な選択は自分で行うべきです。
また、解釈に迷いが生じやすい点も挙げられます。
解説書で読んだとおりにカードの意味を決めつけず、自身の直感も大切にしながら柔軟に捉えることが重要です。 - Q: 初心者がタロットカードの読み方で失敗しないコツは？
- A: 初心者がタロットカードの読み方で失敗しないためのコツはいくつかあります。
まずは、完璧を目指さず、基本的なカードの意味を楽しみながら学ぶことです。
毎日一枚引いてメッセージを受け取る「ワンオラクル」から始め、カードに慣れていきましょう。
次に、自分の直感を信じること。解説書だけでなく、カードから直接感じる印象も大切にしてください。
また、オンラインコミュニティや書籍が多いので、疑問を共有できる場を活用することも上達への近道です。
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