そもそも四柱推命とは
四柱推命は、中国の古代占術で、年柱、月柱、日柱、時柱の「四つの柱」によって、「人間の運命を推し量る」ものです。
だから「四柱」「推命」なんですね。
それぞれの「柱」には、干支(十干と十二支)が対応しており、これらの組み合わせによって、人間の運命が形成されるとされています。四柱推命では、生まれた時の干支の組み合わせから、運命や性格、幸運不運といった人生の流れを読み解くことができます。
ひとつの「柱」に対し、「干」と「支」がひとつずつ対応します。そして柱は年月日時の四つがあるので、ひとりの人間の運命は「八つ」の要素で織りなされるハーモニー、あるいは絵画のように描き出されます。
ちなみに「生まれた時間(時刻)」が不明な場合は肝心の柱が一本足りないため、甚だしく精度が下がってしまうのが弱点だと感じます。
干支についてもう少し
干支(かんし/えと)とは、十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)と十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)の組み合わせで表されます。
十干は陰陽五行の考え方に基づいています。「木火土金水」の五種類の要素と、それに各々陰陽があるということですね。5×2で10。
十二支は日本ではお馴染みのいわゆる「えと」のことを指します。辰年とかウサギ年(卯年)の「辰」、「卯」が「支」です。
本来「えと」は「干支」なので、十干と十二支の組み合わせのことを指すのですが、現在は「十二支」を「えと」表現することがほとんどですね。
ただ、時々カレンダーなどで「2024年/甲辰(きのえたつ)」のように書かれていることもあります。これが本来の「干支」です。
四柱推命の基本的な考え方
四柱推命では、干支の組み合わせによって、人間の運命や性格を読み解きますが、五行思想や陰陽思想も重要視されます。
五行思想は、木、火、土、金、水の五つの要素が相互に作用し合って、全てのものを形成するという考え方です。陰陽思想は、陰と陽の二つの相反する要素が存在し、バランスが取れていることが重要とされます。四柱推命では、この五行思想と陰陽思想を用いて、運命や性格を詳細に分析します。
ただ、干支の組み合わせ(命式と呼びます)によっては、バランスを重視するよりも、どこか一点突き抜けていた方がいいという場合もあり、そこは人それぞれです。
私は命式をその人に配られたカードのようなものだと感じています。
自分に配られたカードは変わらない。だからこそ、そのカードを最大限に有効活用して生きていくにはどうすべきかを読む。
それが四柱推命だと思います。
四柱推命の判断方法
四柱推命では、まずは干支の組み合わせから、運命や性格を大まかに分析します。
次に、五行思想と陰陽思想を用いて、より詳細な分析を行います。五行思想では、十干と十二支がそれぞれ木、火、土、金、水の要素に対応しており、それぞれがどのような関係性を持っているかを分析します。また、陰陽思想では、陰と陽のバランスが取れているか、あるいは特化しているかどうかを分析します。
それぞれの「柱」が持つ要素がどのように絡み合い、もしくは無関係なのかを分析していくのは、一編の叙景詩を読んでいるような感覚です。
草原に咲く花々を優しく照らす太陽なのか、はたまた厳しく照り付けて大木をも枯らす灼熱の太陽か…みたいな。
ともあれ、このように命式を読んでいくことによって、四柱推命でより詳細な運命や性格の読み解きが可能となります。
四柱推命についての簡単な説明・まとめ
四柱推命は、生まれた年、月、日、そして生まれた時刻から、運命や性格を読み解く占術です。干支の組み合わせや五行思想、陰陽思想を用いて、運命や性格を詳細に分析します。
自分自身や他人の運命や性格を知ることができ、人生の方向性を見つける手助けになるでしょう。
案外、体質や健康面での弱点などが浮かび上がってくることもあるんですよ。
あなたの運命、あなた自身のことがより明確になるかもしれません。
コメント